口金の種類

口金の種類

口金の種類と使い方について

デコレーションケーキを作る際に必ず必要になる口金の種類と使い方についてお話ししたいと思います。

クリームを絞る時に使うクリームを充填する袋【絞り袋】とクリームの形を作る口金はデコレーション

ケーキのデザインに欠かせない重要な役割をする道具の一つです。

口金の種類

口金にはデコレーションケーキのホイップクリームを絞るためのものやシュー生地やマカロン

あるいはアイシング用の細かい作業をするための口金など種類はたくさんありますが今回は

バタークリームやホイップクリームをデコレーションするために使う口金の種類を紹介します。

丸口金

口金の中でも一番使用頻度の高い口金なので口径の違ったものをいくつか揃えておきたい口金です

丸口金はホイップクリームを絞る他にタルト生地にクレームドダマンドなどを敷きこむ時や

柔らかいクッキー生地を絞ったりマカロンやビスキュイ生地を絞る時など頻繁に使います。

口径の小さい丸口金はアイシングクッキーのパイピングなどに使います。

丸口金の種類

丸口金の使い方

丸口金は絞り袋を絞る強弱や手首の返しで丸く絞る、楕円形に絞る、ハート型に絞るなどの使い方を

する口金で実際に絞ってみた形を紹介します。

丸口金NO9

 

使用した口金のサイズはNO9の丸口金を使って絞っています。

【丸口金を使ってクリームを丸く絞る】

丸口金で丸く絞る1

丸く絞る時は絞り袋を垂直にして均等に力を加えながら上にゆっくり持ち上げる感じで

絞りそのまま離すと角が立つので最後はのの字を描くように擦切ると角がなく丸いクリーム

が絞れます。

丸口金で丸く絞る動画

【丸口金で水滴型に絞る】

水滴型にクリームを絞る

水滴型にホイップクリームを絞る時は進行方向から引くようにして引くようにして

絞ります。口金を斜めにして絞り出しは一気に押し出すイメージで半分くらい絞り出したら

力を徐々に抜いて最後は一気に引くように絞ります。

力を均等にしてクリームを絞り出さないと表面に段差ができてしまいます。

ホイップクリームはやや柔らかめの方が絞りやすいと思います。

丸口金で水滴型に絞る動画

【丸口金でハート型に絞る】

丸口金でハート型のクリームを絞る

 

丸口金でハート型に絞る動画

ハート型に絞るコツは最初のハートの半分を短めに後の半分を長めにして絞り終わりで

スーッと重ねるように絞ると先っぽがとんがったハートになります。

最初の絞り出しがぷっくりと丸くなるようになれば後は力を抜いて引くようにすれば

うまくいくと思います。

丸口金の使い方でこのハート型に絞る絞り方は少々難しく思われるかもしれませんが

これができるようになれば丸口金の使い方は一通り思った通り絞れるようになっている

と思います。


星口金

星口金は丸口金と同じ使い方で絞ったクリームに立て筋が付くのでデコレーションするケーキの

デザインで使い分けるといいでしょう。

エクレアなどの生地を絞るのに使うと焼成後にきれいな筋が出て焼き目がきれいです。

口金のギザギザした部分が深いタイプの星口金は花の形に絞ることもできますので

ギザギザの部分の深いものと浅いもの棘の数の多いものと少ないものそれぞれ

絞った感じを画像で説明します。

星型口金の種類

 

星口金の使い方

棘(とげ)の深い星口金は花の形に簡単に絞ることができる口金です。

星口金marpol5

MARPOLの33番の星口金でホイップクリームを絞るとどんな形になるのか

絞ってみます。

マーポール33絞った形

垂直に絞ったのですが少し出しすぎてしまい形がいびつになってしまいましたが

5本の筋が入った星形に絞れます。

少なめに加減して絞るときれいな星形になると思います。

マーポール33絞った形2

連続して絞ってみたmarpol#33の形です。

口金の先が鋭い分、はっきりとした筋が付きます。

ウィルトン96で絞った形

次はwilton#96の星口金で絞ってみます。

ウィルトン96で絞った形

口金の先端がスクリュー状になっているため垂直に絞っただけで筋が斜めに入っているのが

分かると思います。

平たく押し付けるように絞ると小さな花の形にも絞れます。

ウィルトン96で絞った形2

wilton#96で手首を利かせて絞った形がこれです。

絞り終わりのホイップクリームをとがらせなければカーネーションの花びらや

花のつぼみを絞る時に使えそうな星形の口金です。

wilton#96の口金を使って絞った動画

 

星口金【特大サイズ】で絞ったクリームの形

星口金の特大サイズ1

あまり使うことがないかと思いますが特大サイズの星口金で絞ったホイップクリーム

の形がどんな形でその使用感を紹介します。

口径が1.5cm~2.0cmの大きなサイズで家庭でデコレーションケーキを作る

のには大きすぎるサイズですがエッジ(爪の長さ)が深いタイプの星口金とエッジが

浅い星口金でそれぞれホイップクリームを絞った場合、クリームの形の違いが分かると

思いますので参考にしてしてください。

星口金【特大サイズ】エッジの深いタイプ

星口金特大サイズ1

エッジの深い星口金から絞ってみたいと思います。

 

エッジの深い口金

エッジが深いと絞ったホイップクリームの形もシャープな印象のクリームになります

絞ったクリームの直径は約3.0cm程度の大きさです。

特大サイズ口金連続絞り

連続で絞ってみるとエッジが深すぎるためかうまく絞れませんでした。

もしくはわたくしが下手くそなのかもしれません( ^ω^)・・・

ホイップクリームはやや緩めの方が筋もきれいに出るかと思いました。

特大サイズ口金のの字絞り

今度は少しだけひねりを入れて絞ったクリームの形です。

口金が大きすぎるためかあまり変化が見られませんでした

のの字で絞るとクリームの直径が4.0cm以上になってしまうのでやめました

次にエッジの浅い星口金で絞ってみます。

特大口金エッジの浅いタイプ

エッジの浅いタイプの星口金はギザギザの刃の数も多い

エッジの浅いタイプで絞った形

エッジの浅いタイプの星口金はぽっこりした印象のクリームの形に絞れます。

エッジの深いタイプと浅いタイプの星口金のまとめ

特大サイズということもあるかと思いますが通常のサイズのデコレーションケーキ

に使用する口金には不向きです。

このサイズの星口金の使用用途は大型のパーティーケーキや焼き菓子

例えばメレンゲ菓子などを絞る時に使用するとよいかと思います。

一般的なデコレーションケーキに使用する星口金は8番、10番がジャストサイズ

のように感じました。(ある程度大きさの調整が可能)

最初に揃えておく星口金は8番、10番がおすすめです

慣れてきたらバタークリームなどを使ってアイシング用の小さな星口金を買い足す

感じで十分です。今回は特大サイズで絞るとどんな形になるのか程度の参考にしてください

【片目口金】特殊口金

片目口金(特殊口金)

片目口金の使用用途はスクエア型デコレーションケーキの表面に絞ったり、丸型の

デコレーションケーキの側面のアクセントに使用したり波型に絞ってロールケーキの

トップなどに使います。

片目口金を使ったホイップクリームの形

片目口金直線を絞る

片目口金で直線に絞った形です。

片目口金絞った形2

波型に絞った形のホイップクリームはロールケーキのデコレーションに使えますし

真ん中のすだれ型に絞れば側面の装飾などに使えます。

応用編になりますがナッペしたデコレーションケーキのサイドをバスケット模様に

することもできます。

片目口金を使ってホイップクリームをバスケット模様に絞る

バスケット模様に絞る1

まず均等に力を入れながら直線的に絞る

バスケット模様に絞る2

次に横線を絞ります

バスケット模様に絞る3

2本目の横線から口金の幅1本分あけて絞る

バスケット模様に絞る3

再度、縦線を横線に隙間なく絞る

バスケット模様に絞る5

再び、横線を1段下から絞ります。

この時に最初に絞った縦線に隙間が空かないように絞り出します。

バスケットのように絞る6

再度、縦線を絞るところからの繰り返しで絞っていきます。

コツは口金の幅分の間隔を正確に開けていくことで隙間なく絞ることができます。

バスケット模様完成

片目口金で絞ると平面状にバスケット模様に絞ることができます。

星口金でバスケット模様に絞ると丸みを出した立体的なバスケット模様になりますので

好みで試してみてください。

片目口金でバスケット模様に絞る動画

 

ホイップクリームは手の温度やホイッパーで泡立てすぎたりするとすぐにボソボソして

しまいます。

初心者のうちはどうしてもゆっくり丁寧に絞りたいものですよね。

その気持ちはよくわかりますがホイップクリームの場合いかに素早く絞るかで

見栄えのいいホイップクリームになるかが決まりますので絞り袋を持つ手の握力の

調節が自然にすばやくできるように練習することがとても大切です。